【連載】500人のギモン&お悩み徹底解決

見やすく抜けにくい留置針の「ルート固定方法」

解説 千葉均

千葉大学医学部附属病院 副看護師長 感染管理認定看護師

解説 曳地陵子

千葉大学医学部附属病院 看護師長

解説 江幡智栄

千葉大学医学部附属病院 副看護師長 皮膚・排泄ケア認定看護師

点滴時の留置針の固定は、刺入部が観察しやすく、抜けにくくしておきたいものです。今回は、留置針の固定方法について解説します。


Q 点滴時の留置針の刺入部が、見やすく抜けにくい固定方法を教えてください。

A 刺入部が観察しやすいフィルムドレッシング材で固定し、ラインは蛇行させて伸縮テープでしっかり固定します。

刺入部に滅菌済みのフィルムドレッシング材を使用

刺入部とルートの固定には、正確な与薬の実施と感染予防、さらに患者さんのQOLの確保という側面もあります。状態観察がしやすく、安定した固定をするために、当院では、刺入部には滅菌済みのフィルムドレッシング材を使用しています。

末梢静脈ルート固定方法の一例を紹介します。

末梢静脈ルート固定方法

1 刺入部を専用のドレッシング材で固定する

刺入している留置針の外套針にすばやくラインを接続したら、刺入部をフィルムドレッシング材でしっかり固定します。この場合、針の刺入部が観察しや すいように、ドレッシング材の中央を刺入部の真上に置き、そこから外側に向かって貼り付けていき、その後、両端を押さえて皮膚に密着させます。

※ドレッシング材は皮膚に密着させながら貼りますが、硬い留置針の固定部を皮膚に押し付けないように注意してください。圧迫されると、患者さんに痛みが伴い、さらに皮膚障害を起こす可能性もあります。

2 ラインを蛇行させる

ラインが引っ張られても、刺入部に力がかからず針が抜けないように、ラインに遊びをもたせる必要があります。そのためラインは蛇行させて固定します。

3 ラインをテープ固定する

ラインをテープで固定します。先にラインをくるむようにしてから周囲の皮膚にテープを貼るようにすれば、ラインが皮膚に圧をかけずに固定することが可能です。

※固定したテープが濡れたり、汚れるなどして、テープを貼り替える必要が出てくることもあるので、固定用のテープは刺入部のドレッシング材に重ならないようにします。

4 さらにラインを固定する

ラインの動きによって固定したテープが剥がれないように、点滴側のテープに切り込みを入れ可動性をもたせるようにした上に、さらにテープで固定するとよいでしょう。

次回は、人間関係からくるストレスへの対応について解説します。

(「ナース専科マガジン」2010年5月号より転載)

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