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【連載】難しい患者さんの日常ケア

体位変換ができない場合の4つの要因と対処法

解説 二宮友子

東京慈恵会医科大学附属病院 看護部 皮膚・排泄ケア認定看護師


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体位変換とポジショニング
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褥瘡ケアが難しい患者さんへの対応のキホン

 褥瘡ケアで大切なことは、ケアの一つひとつの根拠を考えながら行うことです。たとえば、体位変換はなぜ行うのか。それは長時間の体圧が同一部位にかかると、虚血状態が生じ組織の壊死が起こるので、虚血状態になる前に支持面を変える必要があるからです。

 しかし、たとえしっかり「2時間ごと」に体位変換を行っていても、患者さんの状態によっては、褥瘡が発生してしまうこともあります。つまり一律に「2時間ごとに体位変換する」のではなく、患者さんの個別性に合わせた褥瘡ケアをプランニングできるような、知識と褥瘡のアセスメント力、ケアの技術が必要です。

患者さんや家族への根拠を持った説明も大切

 最近では体圧が一部に集中しないように、さまざまな「体圧分散寝具」が開発されているので、それらを使用することで体位変換が難しい患者さんを無理に動かさなくてもよくなりました。

 しかし、体圧分散寝具を使用すればそれでよいわけではなく、褥瘡予防にはセルフケアも大切になってきます。褥瘡発生の要因として、その人の姿勢や寝方の癖など、生活習慣によるところも大きいので、患者さんや家族に協力を得られるよう、ケアの方法や注意点を、根拠を持って説明することが重要です。

 さらに、褥瘡ができると創ばかりに目がいきがちですが、排便コントロールやスキンケアなど、褥瘡発生の原因を除去するケアをしていくことが大切です。

体位変換できない患者さんにどう対処する?

 体位変換できない場合の要因として考えられるものには、主に以下の4つが挙げられます。
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