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【連載】初歩からわかる看護研究

Step14【看護研究】因果関係を明確に示すデータの収集ポイント(その1)

監修 富田真佐子

四国大学看護学部看護学科・教授

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前回までは、Type2実態調査研究とType3関係探索研究について、概念枠組みの確認と概念枠組みからデータ収集項目を決めていくプロセスを説明しました。今回は、Type4比較研究について説明します。


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因果関係が明確な結果を出すための「コントロール」

Type4比較研究とType5準実験研究がほかのタイプと違う点は、対象者を群分けして比較することです。

Type4比較研究では男性と女性のような、「もともと対象者の側に、ある特質や原因があるか・ないか」を利用して分けます。多くの場合、最初から分けるのではなく、データ収集後に対象者を原因がある人とない人に分けます。

Type5準実験研究では最初から研究者が「ケアをする群」と「しない群」を無作為に分けます。

この群を比較する上で重要なのが「コントロール」です。コントロールとは、原因と結果の因果関係を明らかにする場合、原因以外に影響する項目(外部変数といいます)を可能な限り調節することです。例えば、Type4比較研究で男性と女性のQOLを比較するとします(図1)

コントロール説明図

この場合性別が原因、QOLが結果です。仮にQOLに差があったとしても、男性と女性で性別という原因以外に年齢や疾患に大きな違いがあったら、それは性別による違いとは言い切れません。このような外部変数(図1では年齢や疾患)が結果に及ぼす影響を、できるだけ排除しなければなりません。

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