人工呼吸器のモード
人工呼吸器(侵襲的陽圧換気:IPPV)のモードは、大きくCMV(持続的強制換気)、SIMV(同期式間欠的強制換気)、CPAP(持続的気道陽圧)の3つに分かれています。
CMVは自発呼吸のない場合に使用され、回数を設定し規則的に強制換気を行います。CMVの中で現在よく使われているA/C(アシストコントロール)は、自発呼吸がみられた場合、呼吸に合わせて強制換気を行います。SIMVはA/Cに似ていますが、強制換気の最低回数を決め、それ以外のタイミングで自発呼吸があった場合圧のサポート(PS)のみを行うので、自発呼吸がみられ始めた患者さんに有効です。A/CとSIMVは、VCV(量規定換気)とPCV(圧規定換気)のどちらかを選んで設定します。
CPAPは自発呼吸があることを前提としたモードです。PEEP(呼気終末陽圧)をかけ、機能的残気量を増やすことで酸素化を改善します。
また、NPPV(非侵襲的陽圧換気)と呼ばれる気管挿管や気管切開をすることなく非侵襲的に使用できる呼吸器もあります。NPPVのモードには、controlモードやS/Tモードなどがあります。
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