「困った」を解決する!心電図の読み方のコツQ&A
記事数:11
"心電図を読み解くには、まず、“不整脈でない心電図”を覚えましょう。なぜなら、“不整脈でない心電図”以外はすべて不整脈なのですから。そのうえで、そのアラームが、危険な不整脈のサインかどうかを判断できるようになることが必要です。今回は、看護師の皆さんの疑問に答えながらわかりやすく解説します。"
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"心電図を読み解くには、まず、“不整脈でない心電図”を覚えましょう。なぜなら、“不整脈でない心電図”以外はすべて不整脈なのですから。そのうえで、そのアラームが、危険な不整脈のサインかどうかを判断できるようになることが必要です。今回は、看護師の皆さんの疑問に答えながらわかりやすく解説します。"
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Q. 12誘導心電図によるモニタリングが必要になるのはどのようなときですか? A. 患者さんの状態が悪化したとき、あるいは呼吸困難や胸痛など心疾患を疑わせる症状を訴えたときなどです。心電図モニターでは判断のつかない場合は12誘導心電図で記録を行います。
p Q. 心電図がどのような状態のときに医師に報告すべきでしょうか? A. 一口に不整脈といっても緊急度が異なるので、それぞれを判断して、医師に報告するようにします。もし、迷ったときは、放っておかず先輩などに相談しましょう。 緊急を要する場合、また原因
Q. 心室性不整脈は危険だと聞きました。どのように判読すればよいですか? A. 心室性不整脈は、心室を起源とする不整脈です。発生部位から興奮が伝播するので、ヒス束-脚-プルキンエ線維という高速道路は通りません。そのため、興奮が心室に行き渡るのに時間を要し、幅の広
Q. 心房性(上室性)不整脈の違いはどのようにみていけばよいですか? A. 心房性(上室性)不整脈は、心房内の不整脈で、ヒス束以下の心室内は正常に伝導するので、基本的には幅の狭いQRS波となります。 心房性(上室性)不整脈では、心室内での電気信号
Q. 徐脈が何を示しているのか、よくわかりません。どのように鑑別すればよいのでしょうか? A. 徐脈が発生する原因は「洞機能不全」と「房室伝導障害」の2つしかありません。持続する徐脈は何であれ報告となります。一過性でも、3秒以上の一過性心停止、モビッツⅡ型2度房
Q. 緊急対応が不安です。急を要する不整脈にはどのようなものがありますか? A. 対応しないと生命にかかわる不整脈を「致死性不整脈」といいます。心室頻拍、心室細動、高度な徐脈は致死性不整脈であり、循環不全による意識障害やショック、心肺停止といった重篤な症状を呈し
Q. 臨床での心電図は教科書と違っていてうまく読めません。簡単に読めるポイントはありますか? A. モニター心電図には、正常3条件があります。これらをもとに読み解いていきましょう。 モニター心電図の正常3条件は次のとおりです。 ❶同形のP波が等間
Q. 心拍数は不整脈の鑑別に必要と言われました。心電図からわかるのですか? A. 心拍数とは、1分間あたりの心室収縮回数のことです。RR間隔がわかれば、1分間あたりの収縮回数がわかります。 心拍数を算出するには方法があります。心電図では1mm(1コマ
Q. 正常と異常(不整脈)の違いがうまく整理できません。読み解くポイントを教えてください。 A. みるべきポイントは4つです。特に重要なのは、洞結節の信号発生周期(洞周期)を示すPP間隔と、心房から心室への信号伝導時間を反映するPQ間隔です。 心
Q.それぞれの心電図の波形(P~T波)と心臓の収縮はどのように関連しているのですか? A. P波は心房収縮、QRS-T波は心室収縮-回復による波形です(図1)。 P波は心房の収縮により発生した洞結節の電気信号の集合体で、洞結節が信号を出し、心
Q.「刺激伝導系」を知らないと心電図は理解できないのですか? A.心臓を動かすための電気信号の発生や伝導を制御して、効率のよいポンプ運動を管理しているのが刺激伝導系です。これによって心臓が働き、その運動で生じる電気信号をキャッチし波形に表したものが心電図です。
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