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【連載】基礎からまなぶ血液ガス

法則がわかれば難しくない! 血ガス用語

解説 飯野 靖彦(いいの やすひこ)

日本医科大学名誉教授

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難解用語によって、血液ガスの理解にハードルに感じてしまっていませんか?

今回は、血液ガスを理解するために必要な用語について解説します。


法則がわかれば難しくない

血液ガスデータで用いられる記号は、一定の法則によって構成されています。

似たような記号が多く、なかなか覚えるのが難しいという声も聞かれます。

しかし、この法則を覚えれば、そのデータの意味と性質が何を示しているかを理解できるようになり、覚えやすくなるはずです。

PaO2を例に考えてみることにします。

最初の大文字のアルファベット

記号の最初に大文字のアルファベットは、ガスの状態を示しています。

PaO2の場合は「P」で、pressure=圧力を意味しています。

PaCO2の場合も意味は同様です。

そのほか、FiO2 の「F」はfraction= 割合、SaO2の「S」はsaturation=飽和度などを表しています。

2番目のアルファベット

【小文字の場合】

2番目にくる小文字のアルファベットは、血液などの種類や採取部位を表します。 PaO2では、「a」となり、artery=動脈血を示していることになります。 これが、「v」ならば、vein=静脈血となります。 「p」=percutaneous=経皮的など、採取部位を示すこともあります。

【大文字の場合】

大文字で表示される場合は、気体の種類を示すことになります。

例えば、「I 」ならば、inspiratory=吸気を、「E」ならばexpiratory=呼気を示しています。

仮に、PaO2が「PAO2」であった場合は、「A」はalveolar=肺胞気を示すことになり、肺胞気酸素分圧となります。

綴りの最後

表記の最後には、元素記号が記されています。

次ページは「記号の表記から意味がわかる」について解説します。