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【連載】看護に役立つ生理学

第33回 トロンボプラスチンとは?

執筆 梵天ゆとり(ぼんてん・ゆとり)

医師、日本医学放射線学会会員

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生体の維持に不可欠な「止血」の機構は、血小板や凝固因子が相互に作用しながら協調することで実現されています。
そのシステムの全貌はきわめて複雑ですが、臨床検査や薬剤に関係する事柄を中心に、止血機構についての知識を整理しなおしてみましょう。


トロンボプラスチンとは?

PTの測定で用いられる「組織トロンボプラスチン」とは、簡単に言えば組織因子と同じようなものであり、詳しい構造が明らかになる前から、外因系の引き金を引く物質として抽出され、試薬として用いられていました。

この物質を血漿に加えれば、外因系(および共通系)のルートによる凝固反応を起こすことができます。

やがてこの組織トロンボプラスチンは、現在「組織因子」と呼ばれているものと、リン脂質からなっていることが明らかになりました(図)。

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