お気に入りに登録

【連載】知っておくと安心! イレウスの基礎知識とケア

イレウス(腸閉塞)とは?症状・原因・治療法や看護のポイント

解説 佐藤 幸宏(さとう ゆきひろ)

しば胃腸こうもんクリニック院長

イレウス(腸閉塞)とは、なんらかの原因で腸管内容物の肛門方向への輸送が障害されることによって起こる疾患です。


【関連記事】
腸蠕動音の4つの分類と聴診のコツ

▼術前・術後の看護について、まとめて読むならコチラ
術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など)


【目次】


イレウスの分類(種類)

 イレウスは、原因によって、機械的イレウスと機能的イレウスの2種類に大別されます。機械的イレウスはさらに閉塞性と絞扼性に分類されます。

Ⅰ機械的イレウス

 物理的に腸管が塞がっている状態で、閉塞部の拡張、虚脱が明らかです。イレウスの90%が機械的といわれています。なかでも、手術後の癒着が原因で起こる術後癒着性イレウスが最も多いです。

➀閉塞性(単純性)イレウス

 単純性イレウスは腸管癒着、腸管壁の器質的変化、腸管外病変、腸管内異物などが原因で起こります。単純性イレウスは、早期には血行障害を伴わないことが知られています。

■腸管癒着
 癒着性イレウスは閉塞性イレウスの中でも最も多くみられます。その多くは腹部手術後に生じた癒着が原因です。癒着は腸管の捻転や屈曲、固定の原因となり結果として通過障害を起こします。

イレウス_癒着

■腸管の器質的変化
 イレウスの原因となる腸管の器質的変化では大腸がんが原因である場合が最も多いです。腹部手術の病歴がない中高年の方で、ゆっくりと発症するイレウスの場合は大腸がんの可能性も考慮してください。このような場合は、CTでないと診断に至らないことが多くあります。虚血性腸炎や炎症性腸疾患などが治る過程で生じる腸管の線維化もイレウスの原因となることがあります。

大腸がんによる器質的変化
>> 続きを読む

ページトップへ