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【連載】看護師のための輸液講座

第24回 栄養管理の重要性

監修 日本コヴィディエン株式会社

シングルユース医療機器の製造及び販売、並びにこれらに関連する一切の事業

執筆 井上善文

医療法人川崎病院 外科 統括部長

Yu00

『看護師のための輸液管理』というテーマで24回、連載させていただきました。その最終回のタイトルは『栄養管理の重要性』としました。輸液管理は、ある意味、栄養管理の一環として行う、ということでもありますから。

輸液管理とリスクマネジメント

ナースにとって、日常業務の中で輸液管理の占める割合が非常に高いことは、ほとんどの方が理解しておられるはずです。そして、その基本は、もちろん安全に輸液を管理する、ということです。

業務としての輸液管理の内容は、輸液ルートの作成、朝夕の抗生剤の点滴、電解質輸液の点滴、持続点滴中の患者の輸液交換、定期的な輸液ラインの交換やドレッシング交換、毎日のカテーテル挿入部のチェックと問題に対する対処、時間通りに点滴が落ちているかのチェック、終了した点滴をはずしてカテーテルを抜去する/ヘパリンロックする…とにかく、業務がいっぱいです。しかも、大勢の患者さんを管理しなければならないのですから。とすると、患者さんを誤認しないことはもちろん基本的で重要な問題ですし、輸液自体も誤認してはいけません。投与速度もまちがえてはいけないし…。静脈炎までは至っていなくても点滴が痛いと訴える患者さんがいたら対処しなければなりません。

どう対処しますか?主治医に連絡しても『今忙しいから、しばらくそのまま点滴しておいてくれ』と言う…患者さんは痛いからなんとかして、と言うし。滴下が不良になっている患者さんがいます。予定時刻に点滴が終わらない…そのままの速度で投与した方が問題が起こらないかも…でも予定時刻には終了させたいから早める?いろいろ悩む必要があります。全身状態のチェックも必要です。

特にTPN症例では、高血糖になっていない?カテーテル関連血流感染症CRBSIを発症していない?発熱は?CRBSIが発症した患者さんの場合には、真菌性眼内炎を併発して視力低下などが起きていないか、などのチェックも必要です。長期TPN患者さんの場合には入浴もさせなくてはならない…CVCをロックしなくては…中断する1時間前には投与速度を半分にしないと低血糖になるリスクがあるし…。とにかく、たくさん、やるべきこと、理解しておくべきこと、があります。(表1)

業務としての輸液管理の内容一部