【連載】ドレーンの排液のアセスメント

【気胸の看護】ドレーン管理(2)「呼吸性移動」を見る

解説 吉田 晃子

獨協医科大学越谷病院 心臓血管外科・呼吸器外科 HCU病棟


関連記事
【気胸の看護】 原因とメカニズム
【気胸の看護】ドレーン管理(1)「エアリーク」をみる
【気胸の看護】ドレーン管理(3)「全身状態」をみる

ポイント2 呼吸性移動をみる

呼吸性移動って何?

呼吸に連動した水封室の水面の動きを呼吸性移動といいます。

吸気によって胸腔内の陰圧が高まると、水封室の水が引っ張られて患者さん側に移動します。しかし、水封されているので、外気が胸腔内へ入ってくることはありません。一方、胸腔内圧の陰圧が弱まる呼気時には、水封室の水は外界側に引っ張られて移動します。

水封室細管の水位が上下に移動

どこをみればいいの?

水封室の細管の水面をみます。呼吸に合わせて上下に移動します。

何がわかる?

呼吸性移動がみられれば、胸腔ドレーンが胸腔内に存在し、ドレーン回路の気密性が保たれているということです。つまり、ドレーンの閉塞や閉鎖がなく開通している、ドレナージが正常に機能していることがわかります。

続いて「こんなときは正常/異常」です。

こんなときは正常!

肺の改善とともに減少する

呼吸性移動が発生するのは、エアリークが断続的になってきてから、つまり肺の状態がある程度改善されてからになります。

呼吸量と連動するため、改善が進むに従って呼吸性移動は少なくなり、最終的にはなくなります。これが抜去の目安の一つです。

水面の移動の大きさは、呼吸の深さなどによって変わりますが、さほど問題ではありません。

呼吸性移動の正常な経過

呼吸性移動の正常な経過

こんなときは異常!

呼吸性移動がみられない

→肺の拡張(徐々に減少した結果であれば正常化と判断する)
 ドレーンの血栓などによる閉塞や屈曲などによる閉鎖

急に呼吸性移動が止まった

→ドレーンの閉塞や閉鎖
 ドレーンの脱落
 ドレーンの接続不良や破損

(『ナース専科マガジン』2013年4月号から改変利用)

ページトップへ